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こう読む 認知症 原因診断のための脳画像 改訂第2版   究める 脳腫瘍   やさしい高次脳機能障害用語事典   0(ゼロ)からの脳神経外科学    
脳神経外科
こう読む 認知症 原因診断のための脳画像

個数:
こう読む
認知症 原因診断のための脳画像
改訂第2版

[ 編 集 ] 松田博史・朝田 隆
[ 発行年 ] 2022年11月15日
[ 分 類 ] 精神医学 脳神経外科学
[ 仕 様 ] B5判・408頁
[ 定 価 ] 8,800円(税込)
[ ISBN ] 978-4-907095-77-2
[ 主な内容 ]
●改訂に伴い最新の知見を加えてブラッシュアップし初版より40頁増!
●認知症診療における画像診断の変化、およびMRIによる脳形態学の役割についても概説
●認知症の脳画像の特徴はもとより脳の形態画像や機能画像に精通できる必読書


改訂第2版巻頭言

 本書の第1版が出版されてから7年の歳月が過ぎた。この間の認知症診療における最大の進歩は、Alzheimer病に対する疾患修飾薬の開発が進んでいることである。Aduhelm®はFDAで迅速承認されたが、市販後要件としての臨床第Ⅳ相検証試験が施行されている最中である。また、他の疾患修飾薬も治験が進行している。このような状況下において、アミロイドPETの重要性は増すばかりであり、アミロイド陽性か陰性化の判定が疾患修飾薬の適応決定に大きく関与すると考えられる。本邦では、アミロイドPETのためのデリバリー製剤として2つの医薬品が製造販売承認を得ており、PET装置さえあればアミロイドPETが施行できるようになった。その一方で、タウPETのための製剤も開発が進み、オフターゲット集積の少ない第2世代の製剤が治験や臨床研究で用いられるようになっている。また、MRIも高磁場装置の普及に伴い、拡散テンソル画像や拡散尖度画像のような先進的な撮像法により認知症における脳の微細構造の変化に迫ることができるようになってきた。このような画像診断や脳脊髄液検査の進歩により、Alzheimer病の定義を症候群的なものではなく生物学的に捉えようという方向性が提唱されており、本書はこの方向性に沿ったものである。
 今回の改訂においては、序論を加えることにより、コロナ禍での脳画像研究、この7年で起こった認知症診療における画像診断の変化、および認知症の画像診断で最も重要なMRIによる脳形態学の役割について概説した。また、総論、各論では、最近の知見を加えることによりブラッシュアップを行った。
 2021年の日本の病院における入院者数は、1984年以来、約40年ぶりに最少を記録した。全国の医療機関における新患者数についてもおそらく同様と思われる。
 以前から、家族が認知症に気づいても実際に医療機関を受診するまでには、2年もかかるといわれてきた。それがコロナ禍でさらに遅れていると思われる。Alzheimer病の疾患修飾薬の適応は、軽度認知障害やそれ以前の段階だと考えられている。まさに早期発見が早期治療につながる。
 出遅れてもそれを多少でもカバーしてくれるものとして、脳画像が最も強力ではなかろうか? 担当する医師は、その初期を中心とした各種認知症の脳画像の特徴に精通することでここに貢献できる。
 ところで筆者は近年、疾患修飾薬の治験にかかわってきた。ある意味驚くべきことだが、専門医が「この人はAlzheimer病」と思って治験に参加させようとしてもおよそ6人に5人は不適格となる。つまりターゲット範囲とされる認知機能状態やAlzheimer病らしさが認められないと判断されるのである。この「らしさ」は、PETによるアミロイドβの蓄積具合によって決まる。ここではねられてしまう例が多いのである。筆者もまたこのような経験をしてきた。けれどもあるとき、MRIとSPECT所見を併せてAlzheimer病らしさを予測するのが最適と気づいた。実際、アミロイドβ陽性率がぐっと高くなった。
 認知症を診る医師にとって、これからは脳の形態画像と機能画像上の精通が根本治療の出発前になるだろう。今回の改訂版はこうした期待に応えるものだと思う。
 2022年9月吉日
松田博史
朝田 隆


CONTENTS


Ⅰ.序 論


1 コロナ禍の認知症

  1.COVID19(コロナ)禍による認知症者への影響
  2.コロナによる脳構造変化
  3.孤独と脳萎縮

2 7年余の間に認知症診療で起こった変化(画像診断)

  1.アミロイドPET
  2.タウPET
  3.AT(N)分類
  4.アミロイド関連画像異常

3 認知症診断におけるMRIによる脳形態学の役割

  1.広義の認知症と脳MRIの役割
  2.脳MRIによる形態学的情報の統合
  3.脳MRIから臨床的に重要な特徴を抽出する方法


Ⅱ.総 論


1 認知症とは

  1.認知症とは…16
  2.どんなケースで認知症を考えるべきか
  3.認知症の疫学
  4.認知症の症状

2 内科系での認知症診断の流れ

  1.認知症の医科学的診断プロセス
  2.認知症の実際的な診断過程

3 脳外科での認知症診断の流れ

  1.本書第1版発行から改訂版までの診断上の重要事項
  2.脳神経外科診療と物忘れ外来
  3.脳外科物忘れにおける工夫

4 画像診断に必要な脳の解剖

  1.海馬領域
  2.帯状回後部および楔前部
  3.頭頂連合野
  4.中脳被蓋部
  5.迂回回

5 画像診断

  1.認知症における画像診断の流れとそれぞれの特徴
  2.画像統計解析法の種類と特徴
  3.画像診断の進歩





Ⅲ.各 論


  すべての項目は
   1.原因疾患の概念と症状の特徴、経過、治療
   2.画像所見の特徴、見極め方
   3.治療の経過で見逃してはならない所見、
         チェックポイント、画像読影のコツ
  で構成されています。


1 Alzheimer病
2 晩発性と比較した若年性Alzheimer病の特徴
3 Alzheimer病による軽度認知障害
4 脳アミロイドアンギオパチー
5 神経軸索スフェロイド形成を伴う遺伝性びまん性白質脳症
6 神経核内封入体病/エオジン好性核内封入体病
7 後部皮質萎縮症
8 血管性認知症
9 Lewy小体型認知症、認知症を伴うParkinson病
10 前頭側頭型認知症
11 認知症を伴う筋萎縮性側索硬化症
12 神経原線維変化型老年期認知症
13 嗜銀顆粒性認知症
14 正常圧水頭症
15 慢性硬膜下血腫
16 プリオン病(Creutzfeldt-Jakob病)
17 大脳皮質基底核変性症
18 Huntington病
19 HIV感染症
20 進行性核上性麻痺
21 神経梅毒
22 意味性認知症
23 進行性非流暢性失語
24 アルコール性認知症
25 脳 炎
26 CADASIL、CARASIL
27 海馬硬化性認知症
28 血管内リンパ腫
29 生活不活発病
30 類似した症状の見分け方

 ■A うつ病
 ■B てんかん

31 前交通動脈瘤破裂による前脳基底部健忘
32 肺癌などの多発性脳転移による認知症状態
33 内頸動脈の高度狭窄に起因し、多少なりとも可逆的な
                       認知症状態
34 びまん性軸索損傷による認知機能障害
              いわゆる高次脳機能障害の一型
35 脳出血後遺症としての認知症アラカルト
36 有名だがみることの少ないstrategic infarctionによる認知症
37 一過性全健忘は2~3日後にDWI
究める 脳腫瘍

個数:


丸善雄松堂では学校・団体
での電子取り扱いあり
究める
脳腫瘍

[  著  ] 窪田 惺
[ 発行年 ] 2019年10月15日
[ 分 類 ] 脳神経外科学
[ 仕 様 ] B5判・835頁
[ 定 価 ] 11,000円(税込)
[ ISBN ] 978-4-907095-54-3
[ 主な内容 ]
●15年の時を経て刊行された筆者渾身の1冊!!
●900頁のボリューム、脳神経外科医、必読の書。


序にかえて

 本書は、2004年10月に永井書店より「脳神経外科バイブルⅣ 脳腫瘍を究める」として刊行された書籍です。発行以来、多くの読者の方々から好評を頂きました。この15年の歳月の中で、2016年には中枢神経系腫瘍のWHO分類が改訂され、従来の光学顕微鏡による組織診断名に遺伝子型が組み合わさった診断名(統合診断)が用いられるようになるなど、時世とともに変わってきたこともあります。そこで、令和の時代を迎えた年に、新版としてより内容を充実させた900頁の大書として、ぱーそん書房より題名も新たに「究める脳腫瘍」として出版することになりました。
 レイアウトに変更はありません。すなわち、第1章は、脳腫瘍を理解するのに必要な解剖、生理や症候群で、第2章は、基本的な事項や実施臨床で遭遇する機会の多い疾患を中心に記述し、第3章は、各疾患をさらに深く掘り下げるとともに、稀な疾患についても記載しました。そして、第4章は、第2章や第3章のまとめのほか、有用な情報を取りあげ、記載してあります。
 以前にも書きましたが、筆者は脳腫瘍の専門家ではなく、ましてや遺伝子については門外漢です。本書を読まれて何かお気づきの点があれば是非編集室までご意見をお寄せ頂ければ幸いです。
 なお、本書で、「本邦」と記載のあるものは、最近の脳腫瘍全国集計[The committee of brain tumor registry of Japan:Report of brain tumor registry of Japan(2005-2008)14th edition]を使用しましたが、必要に応じて以前の全国集計も参考にしました。また、用語については、主として、「脳神経外科学用語集 改訂第2版」(日本脳神経外科学会用語委員会編、南江堂、2006)に準じました。
 最後に、今回の本書の出版を快くお引き受け頂いた、ぱーそん書房の山本美惠子社長、および近野さくら様に心より御礼申し上げます。
 令和元年(2019年)9月吉日
窪田 惺


CONTENTS


第1章 脳腫瘍へのプロローグ


【1】脳腫瘍に必要な解剖と機能

1.脳神経
   1) 視神経
   2) 三叉神経
   3) 顔面神経
   4) 内耳神経(聴神経)(第8脳神経)
   5) 舌咽神経
   6) 迷走神経
   7) 副神経
   8) 舌下神経

2.くも膜、くも膜下槽と脳室
   1) Liliequist膜
   2) くも膜下槽(脳槽)
   3) 脳室

3.海綿静脈洞の解剖

4.頚静脈孔

5.トルコ鞍と下垂体
   1) トルコ鞍
   2) 下垂体

6.脳葉、錐体路および内包

7.補足運動野

8.視床

9.視床下部

10.松果体

11.小脳

【2】脳腫瘍に必要な病態生理

1.頭蓋内圧

2.頭蓋内圧亢進

3.脳浮腫

4.脳ヘルニア

5.血液脳関門

6.脳死と植物状態
   1) 脳死
   2) 植物状態

7.小脳性無言症候群

8.中枢性尿崩症

【3】脳腫瘍に関連する症候群・徴候

1.Aicardi症候群

2.Argyll Robertson徴候

3.Ba´lint症候群

4.Benedikt症候群

5.Bruns症候群

6.Castleman病

7.中枢性塩分喪失症候群

8.Collet-Sicard症候群

9.Cowden症候群

10.大後頭孔(大孔)症候群

11.Down症候群

12.Foster Kennedy症候群

13.Foville症候群

14.Fro¨hlich症候群

15.眼窩尖端症候群

16.Garcin症候群

17.Gardner症候群

18.原発性トルコ鞍空洞症候群

19.Gerstmann症候群

20.Gorlin-Goltz症候群

21.播種性血管内凝固症候群

22.非ケトン性高浸透圧性糖尿病性昏睡

23.Horner症候群

24.Jackson症候群

25.上眼窩裂症候群

26.海綿静脈洞症候群

27.間脳症候群

28.家族性腫瘍症候群

29.Klinefelter症候群

30.抗利尿ホルモン分泌異常症候群

31.Korsakoff(Korsakov)症候群

32.Li-Fraumeni症候群

33.鉱質コルチコイド反応性低ナトリウム血症

34.Millard-Gubler症候群

35.MLF(内側縦束)症候群

36.Nelson症候群

37.Pallister-Hall症候群

38.Parinaud症候群

39.Peillon-Racadot症候群

40.Raeder症候群

41.離断症候群

42.Rosai-Dorfman病

43.Sheehan症候群

44.視交叉症候群

45.失外套症候群

46.小脳橋角部症候群

47.Sturge-Weber症候群

48.他人の手徴候

49.Tolosa-Hunt症候群

50.Turcot症候群

51.Vernet症候群

52.Villaret症候群

53.von Hippel-Lindau症候群

54.ワニの涙症候群

55.Weber症候群


第2章 脳腫瘍へズ~ムイン


【1】エントランス

1.定義

2.発生頻度と種類
   1) 全体
   2) 年齢別発生頻度
   3) 原発性脳腫瘍の部位別発生頻度

3.分類

4.Vital sign(生命徴候)

5.主要症状

6.脳腫瘍と頭蓋内出血―腫瘍内出血を呈する脳腫瘍

7.脳腫瘍と脳動脈瘤の合併

8.石灰化をきたす腫瘍

9.髄腔内播種

10.転移

11.混合腫瘍

12.多発性脳腫瘍と多中心性脳腫瘍

13.二次性腫瘍

14.腫瘍マーカー
   1) 免疫組織化学的腫瘍マーカー
   2) 血清学的腫瘍マーカー
   3) 細胞増殖能マーカー

15.脳腫瘍関連遺伝子

16.細胞周期

17.細胞死

18.画像検査
   1) 頭部エックス線単純撮影
   2) 脳血管造影
   3) エックス線CT
   4) 磁気共鳴画像(MRI)
   5) 磁気共鳴スペクトロスコピー(MRS)
   6) 単一フォトン断層撮影(SPECT)
   7) ポジトロン断層撮影(PET)

19.生理学的検査
   1) 脳波(EEG)
   2) 体性感覚誘発電位(SEP)による運動野の同定
   3) 運動誘発電位(MEP)―術中の運動機能評価法―

20.Performance status(全身状態)
   1) Karnofsky's performance scale
   2) ECOG performance status

21.治療
   1) 頭蓋内腫瘍に対する治療
   2) 頭蓋内圧亢進(脳浮腫)に対する治療

22.組織学的悪性度を示唆する所見

23.治療効果の判定
   1) 腫瘍摘出率
   2) 脳腫瘍の治療効果判定基準(案)

24.治癒の判定

【2】神経膠腫
【3】びまん性神経膠腫

1.総説

2.びまん性星細胞系および乏突起膠細胞系腫瘍
   1) びまん性星細胞腫
   2) 各部位の星細胞腫
   3) 退形成性星細胞腫
   4) 膠芽腫
   5) 乏突起膠腫
   6) 退形成性乏突起膠腫

3.その他の星細胞系腫瘍
   1) 毛様細胞性星細胞腫
   2) 毛様類粘液性星細胞腫
   3) 多形黄色星細胞腫
   4) 上衣下巨細胞性星細胞腫

【4】上衣系腫瘍

1.総説

2.上衣腫

【5】脈絡叢乳頭腫
【6】胎児性脳腫瘍

1.総説

2.髄芽腫

3.中枢神経系原始神経外胚葉性腫瘍

4.中枢神経系神経芽腫

【7】髄膜腫

1.総説

2.各部位の髄膜腫
   1) 大脳円蓋部髄膜腫
   2) 大脳鎌髄膜腫
   3) 傍矢状洞髄膜腫
   4) 蝶形骨縁髄膜腫
   5) 鞍結節部髄膜腫
   6) 嗅溝髄膜腫
   7) 脳室内髄膜腫
   8) 後頭蓋窩髄膜腫

【8】孤立性線維性腫瘍/血管周皮腫
【9】下垂体および下垂体近傍腫瘍

1.下垂体前葉から発生する腫瘍
   1) 下垂体腺腫
   2) 下垂体癌

2.頭蓋咽頭腫

3.神経下垂体部ジャーミノーマ

【10】嚢胞および腫瘍類似病変

1.類上皮腫
   1) 概説
   2) 各部位の類上皮腫

2.類皮腫

3.ラトケ嚢胞

4.第3脳室コロイド嚢胞

5.トルコ鞍部顆粒細胞腫(神経下垂体部顆粒細胞腫)

6.視床下部過誤腫

【11】松果体部腫瘍

1.総説

2.各腫瘍
   1) Germinoma
   2) 成熟奇形腫
   3) 胎児性癌
   4) 絨毛癌
   5) 卵黄嚢腫瘍
   6) 松果体実質細胞より発生する腫瘍
   7) 神経膠腫
   8) 松果体嚢胞

【12】シュワン細胞腫(神経鞘腫)

1.総説

2.前庭神経鞘腫(第8脳神経鞘腫)

3.三叉神経鞘腫

【13】頭蓋内胚細胞腫瘍

1.総説

2.各腫瘍
   1) Germinoma
   2) 奇形腫
   3) 胎児性癌
   4) 絨毛癌
   5) 卵黄嚢腫瘍

【14】血管芽腫
【15】頭蓋内脊索腫
【16】頭蓋内脂肪腫
【17】脳原発悪性リンパ腫
【18】転移性脳腫瘍

1.総説

2.各癌別による転移性腫瘍
   1) 肺癌
   2) 乳癌
   3) 食道癌
   4) 胃癌
   5) 大腸癌
   6) 肝癌
   7) 甲状腺癌
   8) 腎癌
   9) 前立腺癌
  10) 絨毛癌
  11) 悪性黒色腫


第3章 バージョンアップ編


【1】びまん性星細胞系腫瘍

1.びまん性星細胞腫、IDH変異のバリアント
   1) 概説
   2) 肥胖細胞性星細胞腫、IDH変異

2.膠芽腫
   1) 小脳の膠芽腫
   2) 膠芽腫のバリアント

【2】上衣系腫瘍

1.上衣腫のバリアント
   1) 乳頭状上衣腫
   2) 明細胞上衣腫
   3) 伸長細胞性上衣腫

2.粘液乳頭状上衣腫

3.上衣下腫

4.退形成性上衣腫

【3】その他の神経膠腫

1.第3脳室脊索腫様膠腫

2.血管中心性膠腫

3.星芽腫

【4】混合神経膠腫

1.総説

2.乏突起星細胞腫

【5】脈絡叢に発生する腫瘍

1.総説

2.各腫瘍
   1) 脳室外脈絡叢乳頭腫
   2) 脈絡叢癌
   3) 脈絡叢への転移性腫瘍

【6】由来不明の神経上皮性腫瘍

1.星芽腫

2.大脳神経膠腫症

【7】脳幹部神経膠腫

1.総説

2.小児の脳幹部神経膠腫と成人の脳幹部神経膠腫
   1) 小児例
   2) 成人例

3.各部位の特徴
   1) 頚髄・延髄の神経膠腫
   2) 橋の神経膠腫
   3) 中脳蓋の神経膠腫

【8】びまん性正中膠腫、H3 K27M変異
【9】胎児性腫瘍

1.髄芽腫―組織学的分類―
   1) 古典的髄芽腫
   2) 線維形成性/結節性髄芽腫
   3) 高度結節性髄芽腫
   4) 大細胞/退形成性髄芽腫
   5) 髄芽筋芽腫(筋性分化髄芽腫)
   6) メラニン性髄芽腫(メラニン性分化髄芽腫)

2.多層ロゼット性胎児性腫瘍、C19MC異状

3.非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍

4.髄上皮腫

【10】嗅神経芽腫



【11】髄膜腫

1.髄膜腫の栄養血管

2.小児の髄膜腫

3.多発性髄膜腫

4.嚢胞性髄膜腫

5.悪性髄膜腫

6.無症候性(偶発性)髄膜腫

7.特殊な部位の髄膜腫
   1) 錐体斜台部髄膜腫
   2) シルビウス裂深部髄膜腫
   3) 頚静脈孔髄膜腫
   4) 視神経鞘髄膜腫

8.組織学的亜型による髄膜腫
   1) 微小嚢胞性髄膜腫
   2) 分泌性髄膜腫
   3) リンパ球形質細胞豊富性髄膜腫
   4) 化生性髄膜腫
   5) 脊索腫様髄膜腫
   6) 明細胞髄膜腫
   7) 異型性髄膜腫
   8) 乳頭状髄膜腫
   9) ラブドイド髄膜腫
  10) 退形成性髄膜腫

9.髄膜腫の頭蓋外(神経管外)転移

【12】頭蓋内(脳)原発悪性黒色腫
【13】下垂体腫瘍とその他の類似疾患

1.下垂体腺腫
   1) 小児の下垂体腺腫
   2) 成人男性のプロラクチン産生腺腫
   3) 異所性下垂体腺腫
   4) 偶発性(無症候性)下垂体腺腫

2.Thyroid transcription factor-1(TTF-1)陽性トルコ鞍部腫瘍
   1) 概説
   2) トルコ鞍部顆粒細胞腫(神経下垂体部顆粒細胞腫)
   3) 下垂体細胞腫
   4) 下垂体の紡錘形細胞オンコサイトーマ

3.リンパ球性下垂体炎―下垂体の慢性炎症性疾患―
   1) 概説
   2) 各原発性リンパ球性下垂体炎

4.トルコ鞍空洞症候群

【14】シュワン細胞腫(神経鞘腫)

1.総説

2.脳神経から発生するシュワン細胞腫
   1) 感覚神経から発生するシュワン細胞腫
   2) 混合神経から発生するシュワン細胞腫
                ―舌咽・迷走神経鞘腫―
   3) 運動神経から発生するシュワン細胞腫

3.頭蓋内シュワン細胞腫(脳神経に由来しないシュワン細胞腫)

【15】頭蓋内胚細胞腫瘍

1.基底核・視床の胚細胞腫瘍

2.トルコ鞍内ジャーミノーマ

3.小脳および小脳橋角部の胚細胞腫瘍

4.延髄の胚細胞腫瘍

【16】神経細胞および混合神経細胞・膠細胞系腫瘍

1.総説

2.小脳異形成性神経節細胞腫

3.神経節細胞腫

4.神経節膠腫

5.線維形成性乳児星細胞腫および線維形成性乳児神経節膠腫

6.胚芽異形成性神経上皮腫瘍

7.ロゼット形成性グリア神経細胞腫瘍

8.びまん髄膜性グリア神経細胞腫瘍

9.中枢性神経細胞腫

10.脳室外神経細胞腫

11.傍神経節腫

【17】悪性リンパ腫

1.リンパ系腫瘍全体を対象とした分類
   1) Revised European-American Lymphoma(REAL)分類
   2) 国際分類(WF分類)
   3) 新WHO分類

2.非ホジキンリンパ腫の病理組織学的分類
   1) 米国がん研究所分類
   2) Lymphoma-Leukemia Study Group(LSG)分類
   3) 表面マーカーによる分類(免疫組織化学的分類)

3.ホジキン病の病期分類
   1) Ann Arbor病期分類
   2) Cotswolds分類

4.予後予測モデルと成績
   1) 非ホジキンリンパ腫における国際予後指数と成績
   2) 進行期ホジキン病における国際予後点数と成績

5.非ホジキンリンパ腫における治療効果判定基準

6.特殊な悪性リンパ腫
   1) T細胞性非ホジキンリンパ腫
   2) 原発性軟膜リンパ腫
   3) 血管内リンパ腫

【18】後天性免疫不全症候群と中枢神経系合併症

1.後天性免疫不全症候群

2.中枢神経系合併症
   1) AIDS関連悪性リンパ腫
   2) 脳トキソプラスマ症

【19】小児の脳腫瘍

1.総説

2.小児の各脳腫瘍
   1) 髄芽腫
   2) 小脳星細胞腫
   3) 視神経膠腫
   4) 脳幹部神経膠腫
   5) 視床腫瘍
   6) 頭蓋内脊索腫
   7) 下垂体腺腫
   8) 髄膜腫

【20】視床下部過誤腫
【21】高齢者の脳腫瘍

1.総説

2.各脳腫瘍の特徴
   1) 原発性脳腫瘍
   2) 転移性脳腫瘍

【22】部位別の脳腫瘍

1.視路の腫瘍
   1) 概説
   2) 各腫瘍

2.視床腫瘍

3.視床下部腫瘍
   1) 概説
   2) 各腫瘍の特徴

4.トルコ鞍(下垂体)近傍病変

5.海綿静脈洞部腫瘍

6.松果体部腫瘍

7.脳幹部神経膠腫

8.小脳橋角部腫瘍
   1) 概説
   2) 各腫瘍

9.頚静脈孔腫瘍
   1) 概説
   2) 各腫瘍

10.大脳半球腫瘍

11.小脳腫瘍

12.大孔部腫瘍

13.脳室内腫瘍
   1) 概説
   2) 側脳室内腫瘍
   3) 第3脳室内腫瘍
   4) 第4脳室内腫瘍

14.頭蓋底腫瘍

【23】家族性脳腫瘍

1.総説

2.遺伝性疾患・症候群に伴う脳腫瘍
   1) 神経線維腫症(広義のvon Reckling-hausen病)
   2) von Hipple-Lindau症候群
   3) 結節性硬化症
   4) Turcot症候群
   5) Cowden症候群
   6) Li-Fraumeni症候群
   7) Gorlin-Goltz症候群
   8) 多発性内分泌腫瘍症候群

3.遺伝性疾患を伴わない家族性脳腫瘍

【24】無症候性(偶発性)脳腫瘍
【25】転移性脳腫瘍

1.転移性下垂体腫瘍(下垂体への転移)

2.脈絡叢への転移

3.髄膜癌腫症

【26】脳の放射線障害

1.分類

2.一般的事項

3.一次障害
   1) 急性障害
   2) 遅発性障害

4.放射線誘発腫瘍―二次障害―

5.放射線照射による石灰化

【27】嚢胞および腫瘍類似病変

1.総説

2.上皮性嚢胞
   1) 概説
   2) Ependymal cyst(上衣嚢胞)
   3) 内胚葉嚢胞

3.非上皮性嚢胞

【28】腫大性脱髄病変

第4章 便 利 編


Ⅰ.重症度および機能評価分類

1.意識レベルの評価法
   1) 成人の意識障害評価法
   2) 乳幼児の日本式昏睡尺度

2.体表面積のノモグラム

3.徒手筋力テストの評価法

4.髄芽腫の病期分類

5.下垂体腺腫の海綿静脈洞浸潤に関する病期分類

6.Performance status
   1) Karnofsky's performance scale
   2) ECOG performance status

7.Barthel index(Barthel指数)

8.片麻痺機能テスト―Brunnstrom's recovery stage―
   1) 肩と肘(上肢)の回復段階
   2) 手指の回復段階
   3) 下肢の回復段階

9.日常生活動作(ADL)

10.顔面神経機能の評価法

11.治療効果の判定―有効度の表現法―

Ⅱ.なまけもの編

1.びまん性星細胞腫

2.退形成性(悪性)星細胞腫

3.膠芽腫

4.毛様細胞性星細胞腫

5.毛様類粘液性星細胞腫

6.多形黄色星細胞腫

7.上衣下巨細胞性星細胞腫

8.乏突起膠腫

9.退形成性乏突起膠腫

10.上衣腫

11.退形成性上衣腫

12.上衣下腫

13.脈絡叢乳頭腫

14.脈絡叢癌

15.第3脳室脊索腫様膠腫

16.血管中心性膠腫

17.星芽腫

18.びまん性正中膠腫、H3 K27M変異

19.髄芽腫

20.多層ロゼット性胎児性腫瘍、C19MC異状

21.非定型奇形腫様/ラブドイド腫瘍

22.髄上皮腫

23.嗅神経芽腫

24.中枢神経系神経芽腫

25.髄膜腫

26.嚢胞性髄膜腫

27.悪性髄膜腫

28.特殊な部位の髄膜腫

29.小児の髄膜腫

30.偶発性髄膜腫

31.孤立性線維性腫瘍/血管周皮腫

32.下垂体腺腫

33.小児の下垂体腺腫

34.異所性下垂体腺腫

35.偶発性下垂体腺腫

36.TTF-1陽性トルコ鞍部腫瘍
   1) 概説
   2) トルコ鞍部顆粒細胞腫(神経下垂体部顆粒細胞腫)
   3) 下垂体細胞腫
   4) 下垂体の紡錘形細胞オンコサイトーマ

37.下垂体癌

38.リンパ球性下垂体炎―下垂体の慢性炎症性疾患―
   1) 概説
   2) リンパ球性下垂体前葉炎
   3) リンパ球性漏斗・下垂体後葉炎
   4) リンパ球性汎下垂体炎

39.トルコ鞍空洞症候群

40.頭蓋咽頭腫

41.ラトケ嚢胞

42.第3脳室コロイド嚢胞

43.シュワン細胞腫(神経鞘腫)
   1) 概説
   2) 前庭神経鞘腫(聴神経鞘腫)
   3) 三叉神経鞘腫
   4) 顔面神経鞘腫
   5) 頚静脈孔シュワン細胞腫
   6) 動眼神経鞘腫
   7) 滑車神経鞘腫
   8) 外転神経鞘腫
   9) 副神経鞘腫
  10) 舌下神経鞘腫
  11) 頭蓋内シュワン細胞腫
         (脳神経に由来しないシュワン細胞腫)

44.頭蓋内胚細胞腫瘍
   1) 概説
   2) 松果体部の胚細胞腫瘍
   3) 神経下垂体部の胚細胞腫瘍
   4) 基底核・視床部の胚細胞腫瘍
   5) 原発性トルコ鞍内ジャーミノーマ
   6) 延髄の胚細胞腫瘍

45.松果体部腫瘍
   1) 概説
   2) Germinoma
   3) 成熟奇形腫
   4) 胎児性癌
   5) 絨毛癌
   6) 卵黄嚢腫瘍
   7) 松果体細胞腫
   8) 中間型松果体実質腫瘍
   9) 松果体芽腫
  10) 神経膠腫
  11) 松果体嚢胞

46.血管芽腫

47.類上皮腫

48.類皮腫

49.脊索腫

50.脳原発悪性リンパ腫
   1) 概説
   2) T細胞性非ホジキンリンパ腫
   3) 原発性軟膜リンパ腫
   4) 血管内悪性リンパ腫
   5) AIDS関連悪性リンパ腫と非AIDS悪性リンパ腫

51.小脳異形成性神経節細胞腫(Lhermitte-Duclos病)

52.神経節細胞腫

53.神経節膠腫

54.線維形成性乳児星細胞腫および線維形成性乳児神経節膠腫

55.胚芽異形成性神経上皮腫瘍

56.ロゼット形成性グリア神経細胞腫瘍

57.びまん髄膜性グリア神経細胞腫瘍

58.中枢性神経細胞腫

59.脳室外神経細胞腫

60.傍神経節腫

61.頚静脈グロムス腫瘍(頚静脈球腫瘍)

62.原発悪性黒色腫

63.神経腸嚢胞

64.頭蓋内脂肪腫― 805

65.視床下部過誤腫

66.大孔部腫瘍

67.家族性脳腫瘍

68.転移性脳腫瘍

69.下垂体への転移

70.脈絡叢への転移

71.髄膜癌腫症

72.放射線障害

73.トルコ鞍(下垂体)近傍病変の鑑別診断

74.小脳橋角部腫瘍の鑑別診断

Ⅲ.耳よりな情報編
やさしい高次脳機能障害用語事典

個数:


丸善雄松堂では学校・団体
での電子取り扱いあり
やさしい
高次脳機能障害用語事典

[ 編 集 ] 種村 純
[ 発行年 ] 2018年12月10日
[ 分 類 ] 脳神経外科、神経内科学
[ 仕 様 ] A5判 本文624頁
[ 定 価 ] 6,050円(税込)
[ ISBN ] 978-4-907095-48-2
[ 主な内容 ]
●高次脳機能障害にかかわる医師や看護師、リハビリテーション関係職、福祉・介護分野の各職種等に必要な医学用語、また、支援にかかわる関連用語も含め、1,800余語を採録。
●高次脳機能障害にかかわるあらゆる知識をわかりやすく提供する、類書なき事典です。



序文

 高次脳機能障害は、その理解のためには極めて多くの知識を必要とする難解な領域である。その不思議な症状と一人ひとりまったく異なった障害像を前にして、自らの浅学をしばしば感じさせられることになるが、一方で知的好奇心も搔き立てられる。人間の多様な性質を特殊なかたちで際立たせてくれる、精神活動と脳の構造を明らかにする1つのアプローチとして学問的価値は高い。しかし高次脳機能障害は、一部の専門家のみが立ち入ることができる特殊領域ではない。現に、診断に始まりリハビリテーションから介護・社会的支援に至る、医師からリハビリテーション関係職、福祉・介護分野の各職種、そして本人・家族がそれぞれ役割を果たして高次脳機能障害者の自立を目指す活動が広く行われている。このように高次脳機能障害の臨床が幅広く展開されているわが国において、高次脳機能障害にかかわるあらゆる知識をわかりやすく提供することが求められ、本書が企画された。
 本書の特徴は、高次脳機能障害の病態、症候にかかわる学術的知識ばかりではなく、背景になる解剖学、生理学、神経学、基礎心理学、臨床心理学、関連する精神障害、高次脳機能障害の診断、評価、検査の方法、治療、リハビリテーション、支援機器、社会的支援、介護、関係法規に関する用語を広く取りあげるようにした点である。取りあげた専門用語がこのように幅広く、用語の簡単な説明から、まとまった解説までその用語によって区分がある。またすべての項目を五十音順に配するのではなく、大項目の下に関連知識を配列した。用語を引くだけではなく、関連知識を系統的に得ることができる構成を目指した。神経内科、精神科、リハビリテーション科、心理士、言語聴覚士、作業療法士などの専門家の方々には支援にかかわる用語について、社会福祉士、介護福祉士、介護支援専門員、相談支援員などの社会的支援・介護にかかわる職種の方は、症状、症候群とその基礎となる学問の用語について、本書を活用して知識を得て頂きたい。
 本書の目的を理解して極めて多くの専門家に執筆頂いた。また編集協力者の方々には筆者とともに困難な作業を続けて頂いた。小嶋知幸先生には失語症を中心とした編集作業にご協力頂いた。ぱーそん書房の山本美惠子社長、編集担当の近野さくら氏には多大なる作業をお願いした。本書の出版のためにご尽力を頂いたこれら多くの方々にこの場を借りてお礼を申しあげたい。
 しかし、本書の壮大な目的の前に編集代表者の知識不足による不備も多いことと思われ、また編集作業においてしばしば無理なお願いをさせて頂いた。深くお詫び申しあげたい。
 2018年12月吉日
種村 純

0(ゼロ)からの脳神経外科学

個数:
0(ゼロ)からの脳神経外科学

[  著  ] 窪田 惺
[ 発行年 ] 2015年10月10日
[ 分 類 ] 脳神経外科学
[ 仕 様 ] B5判・301頁
[ 定 価 ] 7,150円(税込)
[ ISBN ] 978-4-907095-27-7
[ 主な内容 ]
●神経学の基礎を楽しく優しく学べる必携書!!
●神経系の解剖と生理を著者自らが描いた色鉛筆画でわかりやすく説明。
●脳神経外科を学ぶために必要な一般的事項はもちろん、各疾患ごとに必要な知識をQ&A形式でまとめている。


はじめに

 「神経学は難しい」ということをよく耳にします。筆者は、その原因を、「神経系の解剖(構造)の理解不足からきているのだ」と思っています。では、「どのようにすれば神経学を学ぶ方々に解剖を理解してもらえるだろうか?」と考えたとき、「図を多く取り入れればよいのではないか」と思い、その結果できあがったのが本書です。
 本書の題名は「0{ゼロ}からの脳神経外科学」ですが、この題名にした理由は、神経学の基礎となっている神経解剖学や生理学をしっかりと身につけてほしいということが一番ですが、その他、既に脳神経外科学を学ばれた研修医の方や神経系を専門にし日夜診療に励んでおられる先生方にも、再度知識の整理や確認をして頂きたいとの思いからです。
 本書の構成は次のようになっています。
 第1章は「神経系の構造(解剖)と働き(生理)」で、図を多く取り入れ、かつ図の説明文を詳しくし、本文を読まなくても理解できるようにしました。お気づきのように、図はすべて筆者の手描きです。稚拙な図ですが、それだけに親しみがもてるのではないかと思っています。神経系の解剖を理解するうえで大事なことは、読むだけでなく図を描いてみることだと筆者は思っています。そこで読者の方々には、第1章は読むだけでなく、是非一度は自分で図を描いてみてください。最初は、本書や他の解剖学の本を見ながらで結構です。図が描けたらしめたものです。間違いなくその部の構造は理解できています。第1章を挫折することなく突破できれば、あとは、「す~い」、「ス~イ」と難なく理解できるものと思っています。
 第2章は脳神経外科を学ぶための一般的事項、いわゆる「総論」です。
 第3章~第9章は各脳神経系の疾患で、他書の「各論」に相当します。本書ではQ(question)& A(answer)形式で記載してあります。‘Q’は筆者が読者の身になって、その内容を決めました。
 頁のところどころに「隠れ家」と称する空欄がありますが、読者の方々のメモとしてご利用ください。
 本書の執筆にあたっては間違いのないように書いたつもりですが、読者の方々が読まれて異論のある箇所があるかも知れません。ご意見やご批判がございましたら、それらを編集室の方にお寄せ頂ければ幸いです。
 最後に、本書の執筆の機会を与えてくださったぱーそん書房の高山静氏と山本美恵子様に心より感謝致します。
 用語については、日本脳神経外科学会用語委員会編の脳神経外科用語集改訂第2版(南江堂,2006年)に準じて記載しました。
 なお、サイバーナイフに関しては医療法人社団東京石心会新緑脳神経外科太田誠志院長に、また脊髄動静脈奇形については東京都立神経病院脳神経外科医長髙井敬介博士に助言を頂きました。両先生には、お忙しい中、訂正や加筆をして頂きありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。
〔お断りとお願い〕
 本書は、医療関係者の知識の向上を図る目的で出版されたものです。したがって、一般の方々からの著者や出版社への問い合わせについてはご相談に応じかねますので、ご了承ください。また、各種係争事などの判断材料や資料としてのご利用もご遠慮ください。
 2015年10月
窪田 惺


目次


第1章 構造と働き


Ⅰ 頭蓋骨、脊椎とその付属物

  1.頭蓋(骨)
  2.脊 椎
  3.髄膜と硬膜静脈洞
  【1】 髄膜
  【2】 硬膜静脈洞

Ⅱ 中枢神経系

  1.脳
   【1】 大脳
    1.概説
    2.脳葉
     A.前頭葉
     B.側頭葉
     C.頭頂葉
     D.後頭葉
     E.島
     F.辺縁葉
    3.大脳基底核
    4.神経線維と神経線維の連絡(神経路、伝導路)
     A.交連線維と交連神経路、連合線維と連合神経路
     B.投射線維と投射神経路
    5.内包
   【2】 間脳8
    1.視床(背側視床)
     A.概説
     B.視床の区分と分類
     C.視床の働き(機能)
    2.視床下部
     A.概説
     B.視床下部の分類と働き
     C.視床下部ホルモン
   【3】 小脳
    1.概説
    2.小脳の分類
    3.小脳の働き
   【4】 脳幹
   【5】 下垂体
    1.概説
    2.分類
    3.各種ホルモン
     A.下垂体前葉ホルモン
     B.下垂体後葉ホルモン
  2.脊 髄

Ⅲ 末梢神経系

  1.脳神経
  2.脊髄神経
  3.自律神経

Ⅳ 脳動脈

  1.概 説
  2.内頚動脈系
  3.椎骨脳底動脈系

Ⅴ 脳室系、くも膜下腔、脳脊髄液と髄液循環

  1.脳室系
  【1】 側脳室
  【2】 第3脳室
  【3】 第4脳室
  2.くも膜下腔
  3.脳脊髄液と髄液循環


第2章 脳神経外科学を学ぶための一般的事項


  Q.1 脳神経外科はどんなことを勉強する科ですか?
  Q.2 脳神経外科ではどんな病気を扱うのですか?
  Q.3 頭の病気ではどんな症状が出るのですか?―症状―
  Q.4 病気によって症状の出方は違うのですか?
  Q.5 視覚情報はどのような経路を通って伝達されるのですか?
  Q.6 視交叉、視索や視放線について説明してください
  Q.7 頭囲の測り方や意義を教えてください
  Q.8 大泉門の診かたや意義を説明してください
  Q.9 頭の病気でも‘めまい’は起こるのですか?
     危険な‘めまい’と、そうでない‘めまい’とが
     あると聞きましたが
  Q.10 ‘生命に危険な頭痛’とはどんな頭痛をいうのですか?
  Q.11 出血と血腫はどう違うのですか?
  Q.12 ‘バイタル サイン’とはなんですか?
  Q.13 意識のない患者さんが救急車で搬送されてきた場合、
     どのように診察し評価するのですか?
  Q.14 瞳孔を観察するうえで大切なことを教えてください
  Q.15 対光反射について説明してください
  Q.16 視野障害について教えてください
  Q.17 中枢性と末梢性の顔面麻痺の違いを教えてください
  Q.18 末梢性顔面神経麻痺(顔面のゆがみ)にも程度が
     あると思うのですが、その程度をどのように評価
     したらよいのかを教えてください―評価法―
  Q.19 くも膜下腔はどこにあるのですか?
  Q.20 リハビリとはなんですか?
  Q.21 理学療法士の方たちが、「Aさんはブルンストロームの
     ステージ3だね」とか言われているのを聞いたことが
     あるのですが、ブルンストームとはなんですか?
  Q.22 日常生活動作自立度の評価法であるバーセル指数に
     ついて教えてください
  Q.23 頭蓋内腔とはなんですか?
  Q.24 頭を打つとどうして死ぬのでしょうか?
  Q.25 脳浮腫について教えてください
  Q.26 では、血液脳関門とはなんですか?
  Q.27 血液脳関門についてはわかりましたが、血液脳関門は
     頭蓋内のすべての部位に備わっているのですか?
  Q.28 血液脳関門を通過する物質と、通過しない物質を
     教えてください
  Q.29 頭蓋内圧とはなんですか? また、頭蓋内圧が高く
     なるとどうなるのですか?
  Q.30 頭蓋内圧が高くなるとどんな症状が出るのですか?
     ―頭蓋内圧亢進症状―
  Q.31 なぜ早朝に頭痛が生じるのですか?
  Q.32 脳ヘルニアとその種類について説明してください
  Q.33 遷延性意識障害(いわゆる植物状態)とはなんですか?
     また、脳死と同じですか、それとも違うのですか?
  Q.34 では、脳死について教えてください
  Q.35 患者さんが脳神経外科の外来に来られた際、
     どのような手順で診断を進めていくのですか?
  Q.36 脳神経外科疾患の一般的な治療法について教えて
     ください


第3章 脳血管障害


Ⅰ 総 説

  Q.1 脳の血管の病気を説明してください―脳血管障害―
  Q.2 脳卒中ではどのような症状が出たときに病院を受診
     すればよいのですか?
  Q.3 脳動脈は頭蓋内のどの部分を走るのですか?
  Q.4 動脈壁の構造を教えてください
  Q.5 Willis動脈輪とはなんですか?
  Q.6 脳卒中患者の重症度を評価する方法があれば教えて
     ください

Ⅱ くも膜下出血

  Q.1 くも膜下出血とはなんですか?
  Q.2 くも膜下腔に血液が混じるとどのような症状が出る
     のですか?
     ―症状―
  Q.3 くも膜下出血はどのようにして診断するのですか?
     ―診断―
  Q.4 くも膜下出血の重症度分類とはなんですか?
     ―重症度分類―
  Q.5 くも膜下出血の患者さんの治療はどうするのですか?
     ―治療―

Ⅲ 脳動脈瘤

 1.概 説
  Q.1 動脈瘤にはどのような種類があるのでしょうか?
     ―動脈瘤の分類―
  Q.2 脳動脈瘤とはなんですか?
  Q.3 脳動脈瘤はどのようにしてできるのでしょうか?
  Q.4 脳動脈瘤が破れるとどうなるのですか?
  Q.5 脳動脈瘤の名前は発生している脳動脈の名前で呼ぶの
     ですか?
 2.囊状脳動脈瘤
  Q.1 囊状脳動脈瘤の‘瘤’の各部位の名前を教えてください
  Q.2 脳動脈瘤はどのようにしてみつかるのですか?
  Q.3 脳動脈瘤は破れてみつかることが多いということ
     ですが、破れた場合どのような症状が出るのでしょうか?
     ―症状―
  Q.4 脳動脈瘤は破裂したら、くも膜下出血をきたすというの
     はわかりましたが、それ以外に何が起こるのでしょうか?
     ―破裂性脳動脈瘤の病態生理―
  Q.5 脳動脈瘤の発生しやすい年齢は何歳でしょうか?
     ―好発年齢―
  Q.6 脳動脈瘤ができやすい部位はどこでしょうか?
     ―好発部位―
  Q.7 脳動脈瘤はどのようにして診断するのですか?
     ―診断―
  Q.8 破裂脳動脈瘤の治療法について教えてください
     ―治療法―
  Q.9 破裂脳動脈瘤は発見され次第、直ちに開頭・直達手術
     をするのですか?
     ―破裂脳動脈瘤の直達手術の時期―
 3.脳動脈解離
  Q.1 ‘脳動脈解離’について説明してください
  Q.2 脳動脈解離の好発年齢と性差について教えてください
     ―好発年齢と性差―
  Q.3 脳動脈解離の好発部位や初発症状について教えて
     ください
     ―好発部位と初発症状―
  Q.4 脳動脈解離では、くも膜下出血をきたす場合と、
     脳虚血症状を呈する場合とがありますが、どうして
     このような違いが生じるのですか?
 4.細菌性脳動脈瘤
  Q.1 細菌性脳動脈瘤について教えてください
  Q.2 細菌性脳動脈瘤はどの年代に多いのですか?
     ―好発年齢―
  Q.3 細菌性脳動脈瘤の好発部位は囊状脳動脈瘤と同じ
     ですか?
     ―好発部位―

Ⅳ 脳動静脈奇形

  Q.1 脳動静脈奇形の‘動静脈奇形’とは耳慣れない言葉
     ですが、‘動静脈奇形’について教えてください
  Q.2 では、脳動静脈奇形の概略について説明してください
  Q.3 脳動静脈奇形はどのようにしてみつかることが多い
     のですか?
  Q.4 脳動静脈奇形の症状を教えてください
     ―症状―
  Q.5 脳動静脈奇形はどの年代に多いのですか?
     ―好発年齢―
  Q.6 脳動静脈奇形の発生しやすい部位はどこでしょうか?
     ―好発部位―
  Q.7 脳動静脈奇形はどのように診断するのですか?
     ―診断―
  Q.8 脳動静脈奇形の治療法について教えてください
     ―治療法―
  Q.9 脳動静脈奇形を外科的(開頭術)に治療する場合、
     どのような基準が用いられているのですか?
     ―外科的治療の適応症例―

Ⅴ 頚動脈海綿静脈洞瘻

  Q.1 頚動脈海綿静脈洞瘻について説明してください
  Q.2 頚動脈海綿静脈洞瘻ではどんな症状が出るのですか?
     ―症状―
  Q.3 頚動脈海綿静脈洞瘻の診断はどのようにするのですか?
     ―診断―
  Q.4 頚動脈海綿静脈洞瘻の治療は?
     ―治療―

Ⅵ 高血圧性脳出血

  Q.1 高血圧性脳出血について説明してください
  Q.2 高血圧性脳出血はどの部位に起こりやすいのですか?
     ―好発部位―
  Q.3 高血圧性脳出血はどのような年代に多いのですか?
     ―好発年齢―
  Q.4 高血圧性脳出血ではどんな症状が出るのですか?
     ―症状―
  Q.5 高血圧性脳出血はどのようにして診断するのですか?
     ―診断―
  Q.6 高血圧性脳出血の治療について教えてください
     ―治療法―

Ⅶ もやもや病

  Q.1 ‘もやもや病’は日本語の病名ですが、この名前の
     由来はなんですか?
  Q.2 病名の由来はわかりましたが、では、‘もやもや病’
     とはどういう病気ですか?
  Q.3 ‘もやもや病’はどの年代に多いのですか?
     ―好発年齢―
  Q.4 ‘もやもや病’はどのような症状で発症することが
     多いのですか?
     ―初発症状―
  Q.5 ‘もやもや病’の診断はどのようにされるのですか?
     ―診断―

Ⅷ 脳梗塞

  Q.1 脳梗塞とはなんですか?
  Q.2 脳梗塞にはどんな種類があるのですか?
     ―分類―
  Q.3 一過性脳虚血発作(TIA)について説明してください
  Q.4 脳梗塞ではどのような症状が出るのですか?
     ―症状―
  Q.5 脳梗塞のCT所見を教えてください
  Q.6 Early CT signとはなんですか?
  Q.7 脳梗塞のMRI所見を教えてください
  Q.8 脳梗塞の治療について教えてください
     ―治療―
  Q.9 脳梗塞を表にまとめてください
     ―まとめ―


第4章 頭部外傷


Ⅰ 総 説

  Q.1 頭を打った場合にどんなことが起こるのでしょうか?
     ―頭部外傷の種類―
  Q.2 ‘こぶ’とはなんですか?
  Q.3 意識清明期とはなんですか?
  Q.4 頭蓋内出血における急性、亜急性や慢性という用語
     には、どのような違いがあるのですか?
     ―急性期、亜急性期、慢性期について―

Ⅱ 頭蓋骨骨折

  Q.1 頭蓋骨骨折にはどんな種類がありますか?
     ―頭蓋骨骨折の種類―
  Q.2 頭蓋骨骨折は手術をするのですか?
  Q.3 頭蓋底骨折の診断ですが、頭蓋底の骨は凹凸があり、
     また、頭部エックス線単純撮影では種々の構造物と
     重なって診断は難しいのではないですか?
  Q.4 頭蓋底骨折は手術をして治すのですか?
  Q.5 拡大性頭蓋骨骨折とはなんですか?

Ⅲ 眼窩壁骨折

  Q.1 眼窩吹き抜け骨折について説明してください
  Q.2 眼窩吹き抜け骨折の治療はどうするのですか?
     ―治療―

Ⅳ 頭蓋内血腫

  Q.1 硬膜外血腫について説明してください
  Q.2 硬膜下血腫について説明してください
  Q.3 脳内血腫について説明してください
  Q.4 慢性硬膜下血腫について説明してください
  Q.5 慢性硬膜下血腫は急性硬膜下血腫の慢性化した
     ものですか?
  Q.6 慢性硬膜下血腫は治療可能な認知症といわれて
     いますが?

Ⅴ 脳損傷

  Q.1 脳損傷について説明してください
  Q.2 びまん性軸索損傷(DAI)の画像所見を説明して
     ください

Ⅵ 小児および高齢者の頭部外傷

  Q.1 小児の頭部外傷では成人と違った特徴はあるの
     ですか?
  Q.2 高齢者の頭部外傷は成人と異なるところがあるの
     でしょうか?


第5章 脳腫瘍


Ⅰ 総 説

  Q.1 ‘腫瘍’という言葉について説明してください
  Q.2 ‘脳腫瘍’の概略について説明してください
  Q.3 では、‘転移’とはどういうことですか?
  Q.4 脳腫瘍にはどんな種類があるのですか?
     ―種類―
  Q.5 小児と成人の代表的な悪性の原発性脳腫瘍は
     なんですか?
  Q.6 脳腫瘍の症状を教えてください
     ―症状―
  Q.7 脳腫瘍の診断法について教えてください
     ―診断―
  Q.8 脳腫瘍の治療を教えてください
     ―治療―




Ⅱ 神経膠腫

  Q.1 神経膠腫について説明してください
  Q.2 神経膠腫にはどんな種類があるのですか?
     ―神経膠腫の種類―

Ⅲ 髄膜腫

  Q.1 髄膜腫について説明してください

Ⅳ 髄芽腫

  Q.1 髄芽腫について説明してください

Ⅴ 下垂体腫瘍

  Q.1 下垂体腫瘍と下垂体腺腫は同じですか、あるいは
     違うのですか?
  Q.2 下垂体腺腫はどのように分類されるのですか?
     ―分類―
  Q.3 下垂体腺腫の症状を教えてください
     ―症状―
  Q.4 プロラクチン(乳腺刺激ホルモン)産生腺腫の症状
     である無月経や乳汁漏出について説明してください
  Q.5 下垂体腺腫の発生しやすい年齢や性別を教えてください
  Q.6 下垂体腺腫の治療方針や治療について教えてください
     ―治療方針と治療―

Ⅵ 頭蓋咽頭腫

  Q.1 頭蓋咽頭腫とは難しい名前ですが、最初に概要を説明
     してください
  Q.2 頭蓋咽頭腫のできやすい部位、好発年齢、性別や症状
     について教えてください
     ―好発部位、好発年齢、性別、症状―
  Q.3 頭蓋咽頭腫の治療はどうするのですか?
     ―治療―

Ⅶ Germinoma

  Q.1 Germinomaとはなんですか?
  Q.2 Germinomaの発生しやすい部位と症状について説明
     してください
     ―好発部位と症状―

Ⅷ 聴神経腫瘍

  Q.1 耳の神経からできる腫瘍があると聞きましたが、
     なんですか?
  Q.2 聴神経腫瘍の症状と治療について教えてください
     ―症状と治療―

Ⅸ 血管芽腫

  Q.1 血管芽腫について教えてください

Ⅹ 転移性脳腫瘍

  Q.1 他臓器の癌が脳へ転移することがあると聞きましたが、
     何が多いのですか?
  Q.2 髄膜癌腫症とはなんですか?


第6章 奇形


Ⅰ 総 説

  Q.1 中枢神経系の奇形の発生頻度を教えてください
  Q.2 中枢神経系の奇形にはどのようなものがありますか?
     ―種類―

Ⅱ 二分脊椎

  Q.1 二分脊椎とはどんな病気ですか?
  Q.2 囊胞性二分脊椎はどこにできることが多いのですか?
     ―好発部位―
  Q.3 囊胞性二分脊椎ではどのような症状がみられるのですか?
     ―症状―

Ⅲ 二分頭蓋

  Q.1 二分頭蓋とはどんな病気ですか?
  Q.2 囊胞性二分頭蓋の症状、好発部位や治療などについて
     教えてください
     ―症状、好発部位、治療―

Ⅳ Chiari奇形

  Q.1 Chiari奇形とはどんな病気ですか?
  Q.2 では、ChiariⅠ型奇形とはどんな病気ですか?
  Q.3 では、ChiariⅡ型奇形とはどんな病気ですか?

Ⅴ Dandy-Walker症候群

  Q.1 Dandy-Walker症候群とはどんな病気ですか?

Ⅵ 水頭症

  Q.1 水頭症とはなんですか?
  Q.2 では、新生児期や乳児期にみられる水頭症について説明
     してください
  Q.3 正常圧水頭症について説明してください
  Q.4 正常圧水頭症ではどのような症状がみられるのですか?
     ―症状―
  Q.5 正常圧水頭症の画像診断はどのように行われるのですか?
     ―診断―
  Q.6 正常圧水頭症の治療にはどのような方法があるのですか?
     ―治療法―
  Q.7 正常圧水頭症に対してシャント術が有効であるのは
     わかりましたが、シャント術の効果があるのかどうか
     を術前に判定する方法はあるのですか?
  Q.8 正常圧水頭症は「治療可能な認知症」の1つとのことですが、
     アルツハイマー型認知症との違いを教えてください
     ―鑑別診断―

Ⅶ くも膜囊胞

  Q.1 くも膜囊胞とはなんですか?
  Q.2 くも膜囊胞はどこにできやすいのですか?
     ―好発部位―
  Q.3 くも膜囊胞があるとどのような症状が出るのですか?
     ―症状―
  Q.4 くも膜囊胞がみつかるとどのような治療を行うのですか?
     ―治療―

Ⅷ 頭蓋骨縫合早期癒合症

  Q.1 頭蓋骨縫合早期癒合症とはどんな病気ですか?
  Q.2 頭蓋骨縫合早期癒合症にはどんな種類があるのですか?
     ―種類―
  Q.3 頭蓋縫合の中で早期に癒合するのはどの縫合が多いの
     でしょうか?
  Q.4 縫合の早期癒合により頭部はどのような形になるの
     でしょうか?
  Q.5 頭蓋骨縫合早期癒合症では何が問題となりますか?
  Q.6 頭蓋骨縫合早期癒合症の診断はどのようにするのですか?
     ―診断―
  Q.7 頭蓋骨縫合早期癒合症ではどのような手術をするのですか?
     ―手術法―
  Q.8 Crouzon病の概要を説明してください
  Q.9 Crouzon病ではどんな頭の形になるのですか?
  Q.10 Crouzon病ではどのような症状が出るのですか?
     ―症状―
  Q.11 Apert症候群の概要を説明してください
  Q.12 Apert症候群ではどんな頭の形になるのですか?
  Q.13 Apert症候群ではどのような症状が出るのですか?
     ―症状―
  Q.14 クローバー葉頭蓋症候群の概要を説明してください
  Q.15 クローバー葉頭蓋症候群ではどんな頭の形になるのですか?
  Q.16 クローバー葉頭蓋症候群ではどのような症状が出るの
     ですか?
     ―症状―

Ⅸ 頭蓋底陥入症

  Q.1 頭蓋底陥入症の概要を説明してください
  Q.2 頭蓋底陥入症の症状はなんですか?
     ―症状―
  Q.3 頭蓋底陥入症の画像上での診断基準はなんですか?
     ―画像診断―
  Q.4 頭蓋底陥入症の手術的治療法を教えてください
     ―手術的治療法―


第7章 脊椎・脊髄疾患


Ⅰ 総 論

  Q.1 脊椎・脊髄の病気にはどのようなものがあるのですか?
  Q.2 脊椎・脊髄疾患ではどのような症状が出るのでしょうか?
     ―症状―
  Q.3 では、神経根症についてもう少し詳しく説明してください
  Q.4 頚神経根痛の誘発法について教えてください
  Q.5 Q.2で述べられた‘脊髄症’について説明してください
  Q.6 髄節徴候と神経根症とは症状が大変よく似ている
     ようですが、どこが違うのですか?
  Q.7 病歴より脊髄疾患を疑った場合、どのように診察を
     進めていくのですか?
  Q.8 脊髄疾患にみられる痛みについて説明してください
  Q.9 Brown-Séquard症候群について説明してください
  Q.10 馬尾症候群を説明してください
  Q.11 脊髄円錐症候群について説明してください

Ⅱ 頚椎症

  Q.1 頚椎症の概要を教えてください
  Q.2 頚椎症は何番目の頚椎に多いのですか?
     ―好発部位―
  Q.3 頚椎症ではどのような症状が出るのですか?
     ―症状―
  Q.4 頚椎症の画像所見を教えてください
     ―画像所見―
  Q.5 頚椎症の治療法を教えてください
     ―治療法―

Ⅲ 頚椎椎間板ヘルニア

  Q.1 頚椎椎間板ヘルニアの概要を教えてください
  Q.2 頚椎椎間板ヘルニアはどこに多いのですか?
     ―好発部位―
  Q.3 頚椎椎間板ヘルニアではどのような症状が出るのですか?
     ―症状―
  Q.4 頚椎椎間板ヘルニアの画像所見を教えてください
     ―画像所見―
  Q.5 頚椎椎間板ヘルニアの治療について教えてください
     ―治療方針と治療法―

Ⅳ 後縦靭帯骨化症

  Q.1 後縦靭帯骨化症の概要を教えてください
  Q.2 後縦靭帯骨化症の分類について教えてください
  Q.3 後縦靭帯骨化症はどの脊椎に多く発生するのですか?
  Q.4 後縦靭帯骨化症では骨化は椎体のどこから始まるのですか?
  Q.5 後縦靭帯骨化症ではどのような症状が出るのですか?
     ―症状―
  Q.6 後縦靭帯骨化症の画像所見を教えてください
     ―画像所見―
  Q.7 頚椎後縦靭帯骨化症の治療法を教えてください
     ―治療法―

Ⅴ 脊髄空洞症

  Q.1 脊髄空洞症の概要を教えてください
  Q.2 脊髄空洞症の好発部位はどこですか?
     ―好発部位―
  Q.3 脊髄空洞症ではどのような症状が出るのですか?
     ―症状―
  Q.4 脊髄空洞症の画像所見を教えてください
     ―画像所見―
  Q.5 脊髄空洞症の治療について教えてください
     ―治療法―

Ⅵ 脊髄腫瘍

  Q.1 脊髄腫瘍の概要を説明してください
  Q.2 脊髄腫瘍ではどのような症状が出るのですか?
     ―症状―
  Q.3 脊髄腫瘍の画像所見を教えてください
  Q.4 脊髄腫瘍と診断された場合にはどのような治療をする
     のですか?
     ―治療法―

Ⅶ 脊髄動静脈奇形

 1.概 説
  Q.1 脊髄動静脈奇形の概要を説明してください
  Q.2 脊髄動静脈奇形の一般的な症状について説明してください
  Q.3 脊髄動静脈奇形でどうして症状が出るのでしょうか?
     ―症状発現機序―
  Q.4 脊髄動静脈奇形の画像所見を教えてください
     ―画像所見―
 2.脊髄硬膜動静脈瘻
  Q.1 脊髄硬膜動静脈瘻の概要を説明してください
  Q.2 脊髄硬膜動静脈瘻の脊髄血管造影所見を教えてください
     ―脊髄血管造影所見―
  Q.3 脊髄硬膜動静脈瘻の治療を教えてください
     ―治療―
 3.脊髄辺縁部動静脈瘻
  Q.1 脊髄辺縁部動静脈瘻の概要を説明してください
  Q.2 脊髄辺縁部動静脈瘻の脊髄血管造影所見を教えてください
     ―脊髄血管造影所見―
  Q.3 脊髄辺縁部動静脈瘻の治療を教えてください
     ―治療―
 4.脊髄髄内動静脈奇形
  Q.1 脊髄髄内動静脈奇形の概要を説明してください
  Q.2 脊髄髄内動静脈奇形の脊髄血管造影所見を教えてください
     ―脊髄血管造影所見―
  Q.3 脊髄髄内動静脈奇形の治療を教えてください
     ―治療―


第8章 頭蓋内の感染症


Ⅰ 総 論

  Q.1 頭蓋内の感染症の概略を説明してください
  Q.2 病原体はどのような経路で頭蓋内に入ってくるのでしょうか?
     ―感染経路―
  Q.3 髄膜刺激症状について説明してください

Ⅱ 髄膜炎

  Q.1 髄膜炎の概略を説明してください
  Q.2 髄膜炎の起炎菌について教えてください
  Q.3 各種髄膜炎の髄液所見について教えてください
  Q.4 結核性髄膜炎の髄液所見にある日光微塵とはなんですか?

Ⅲ 単純ヘルペス脳炎

  Q.1 単純ヘルペス脳炎の概略を説明してください
  Q.2 単純ヘルペス脳炎の起こりやすい部位はどこですか?
     ―好発部位―
  Q.3 単純ヘルペス脳炎の症状を教えてください
     ―症状―
  Q.4 単純ヘルペス脳炎の髄液所見を教えてください
  Q.5 単純ヘルペス脳炎の画像所見を教えてください
     ―画像所見―
  Q.6 単純ヘルペス脳炎の診断はどのようにするのですか?
     ―診断―
  Q.7 単純ヘルペス脳炎の治療および予後を教えてください
     ―治療と予後―

Ⅳ 頭蓋内硬膜下膿瘍

  Q.1 硬膜下膿瘍の概略を説明してください
  Q.2 硬膜下膿瘍の感染源を教えてください
     ―感染源―
  Q.3 硬膜下膿瘍の画像所見を教えてください
     ―画像所見―
  Q.4 硬膜下膿瘍の治療はどうするのですか?
     ―治療―

Ⅴ 脳膿瘍

  Q.1 脳膿瘍の概略を説明してください
  Q.2 脳膿瘍の感染源や感染経路を教えてください
     ―感染源と感染経路―
  Q.3 脳膿瘍の症状を教えてください
     ―症状―
  Q.4 脳膿瘍の画像所見を教えてください
     ―画像所見―
  Q.5 脳膿瘍の治療はどうするのですか?
     ―治療―


第9章 神経血管圧迫症候群


Ⅰ 総 論

  Q.1 ‘神経血管圧迫症候群’とは聞き慣れない言葉ですが、
     なんですか?
  Q.2 神経血管圧迫症候群の外科的治療を教えてください
     ―外科的治療法―

Ⅱ 片側顔面痙攣

  Q.1 片側顔面痙攣について説明してください
  Q.2 片側顔面痙攣の好発部位や責任血管を教えてください
  Q.3 片側顔面痙攣の治療法を教えてください
     ―治療―

Ⅲ 三叉神経痛

  Q.1 三叉神経痛について説明してください
  Q.2 三叉神経痛の痛みはどの部位に多いのですか?
     ―好発部位―
  Q.3 三叉神経痛の責任血管はなんですか?
     ―責任血管―
  Q.4 三叉神経痛の治療法を教えてください
     ―治療―

Ⅳ 舌咽神経痛

  Q.1 舌咽神経痛について説明してください
  Q.2 舌咽神経痛の痛みはどこに多いのですか?
     ―好発部位―
  Q.3 舌咽神経痛の責任血管はなんですか?
     ―責任血管―
  Q.4 舌咽神経痛の治療法を教えてください
     ―治療―

2024年10月 新刊追加