第Ⅰ章 受付での対応
1.言語の確認
2.来院目的の確認
3.患者情報の確認
4.医療費の支払いに関する確認
1.パスポートはここを確認
①氏名
②有効期限
③入国記録
2.在留カードはここを確認
3.在留資格が切れている場合の通報義務
1.救急病院の未収率は19.8%
2.未収金トリアージ
①(緑)日本の健康保険証を持っている:低リスク
②(青)在留資格(ビザ)が切れている、または、
入院中に切れてしまう:特別な配慮が必要
③旅行保険に加入している、もしくは、クレジット
カードを持っている→黄色(準緊急):外来、
赤(緊急):入院
④旅行保険加入もクレジットカードもない場合は
超緊急(黒)
3.努力をしたにもかかわらず未収金が発生して
しまった場合
4.未収金予防策
1.救急外来
①料金表の作成
2.入院
①概算を伝える
②概算金額を保証金として預かる
③海外送金するときにはSWIFTコードが必要
④現金以外の支払い方法にも対応
⑤海外旅行保険
⑥健康保険証を持っていない患者の診療報酬に
ついて
⑦英文の請求書・領収書を用意しておこう
1.海外旅行保険で支払いが可能な事例
2.海外旅行保険の手続き
1.外国人患者受け入れの準備のとき
①医療通訳サービス
②英文診断書簡易版
③電子辞書
④研究の同意書
⑤治療を中断するときの同意書
⑥単位換算表
2.受付・会計時に役立つもの
3.ピクトグラムの活用
①院内表示や掲示物
②トイレの使用について
③注射針をゴミ箱に捨てないで
④ポケットWifi
⑤アスリートでも使用可能な大型車いす、
ストレッチャー
4.外国人患者の受け入れ可能な医療機関
5.メールアドレス
第Ⅱ章 コミュニケーション
1.言葉の壁を解消するために
①本当はわかっていない?
②家族や知人の通訳は本当に大丈夫?
③子どもに通訳をさせてはいけない
2.医療通訳サービスを使うときに
知っておきたいこと
①時間がかかる
②医療通訳の規約の作成
③やさしい日本語を使う
3.通訳の種類
①対面通訳
②電話通訳
③ビデオ通訳(タブレット端末)
④機械通訳
4.個人情報の取り扱い
5.料金について
1.多文化対応能力(Cultural Competency)
①食事や薬はアレルギーと同様の対応を
②患者に訊くことが大切
③ベジタリアンもいろいろ
2.イスラム教について
①知らなかったでは済まされない!
②女性の医師を希望するときの対応
3.緊急時の対応
1.トラブル・クレーム対応のポイント
2.暴力や暴言があったときの対応
①まず身の安全を守ること
②必ず複数のスタッフで対応する
③かかわったスタッフの心のケア
④録音や録画の準備をしておく
⑤大事な話をしているときに笑うことは失礼
1.不法行為責任とは
2.正当な事由の必要性
第Ⅲ章 感染症への対応
1.渡航歴のある患者へのアプローチ
①渡航地
②潜伏期
③曝露歴
2.警戒すべき輸入感染症
3.身体所見や血液検査からの鑑別法
4.重症度の高い疾患、治療可能な疾患、
頻度の高い疾患
1.感染管理対策とは
2.症候別鑑別とその対策
1.旅行者下痢症の疫学
2.治療法
1.マラリア
2.デング熱
3.チクングニア熱
4.ジカウイルス感染症
1.新興再興感染症とは
2.ウイルス性出血熱
3.鳥インフルエンザおよび中東呼吸器症候群(MERS)
1.感染対策の説明
2.医療機関受診に際しての注意点
3.患者と同行者の個人情報の把握
1.感染症患者搬送に関する対策(連携先:保健所、
検疫所、消防)
2.課題を防ぐ取り組み(連携先:地域行政、
旅行/船舶代理店など)
3.サポート部門の存在(連携先:地域行政、
民間企業など)
1.薬剤耐性菌保有リスクの評価
(特に、海外医療機関での入院歴)
2.個室隔離と接触予防策
3.感染管理チームへの相談、スクリーニング検体の
採取
1.ルーチンワクチン
①麻疹・風疹
②水痘
③ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ
④B型肝炎
⑤日本脳炎
2.トラベラーズワクチン
①A型肝炎
②狂犬病
③髄膜炎菌
④黄熱病
⑤腸チフス
⑥ダニ脳炎
3.病歴確認に際しての注意点
第Ⅳ章 救急外来診療
1.問診のコツ
①問診時の基本
②留意すべき点
2.フィジカルアセスメントのコツ
1.救急外来における診療の実際
2.重症度の評価と治療
1.アナフィラキシーショックへの対応
2.外国人患者の特徴・課題
1.診察
2.簡易検査
3.治療
4.届出義務
1.急性期治療
2. 二次・三次予防
①自覚を促すためにパンフレットを利用する
②AAの連絡先を案内する
③専門医療機関に相談する
④近親者に対して自助グループを案内する
1.帰宅できると考えられる場合
①できるだけ海外で使用されている薬剤を処方する
②薬剤の英語説明文を用いて説明する
③外国人対応ができる精神科や相談先を紹介する
2.入院が必要と考えられる場合
①当該病院の精神科に入院する
②精神科病院に転院する
③帰国搬送のため海外対応の民間会社を利用する
1.リスクの把握
2.現場での対応
3.普段からの対策を!
①計画
②トレーニング
③安全な環境
④怒らせるフレーズ、落ち着かせるためフレーズ
1.療養指導義務の履行について
2.診断書作成についての注意点
3.帰国、飛行機搭乗困難な患者への対応
1.心肺停止の診療
2.リビングウィル
3.蘇生後
4.安楽死
1.訪日外国人の死亡対応
2.日本に在住の外国人が死亡した場合
1.受傷機転
①交通事故の場合
②その他の原因で怪我した場合
2.海外旅行保険の加入の有無の確認
①海外旅行保険に加入している場合
②海外旅行保険に未加入で支払いが必要な場合
3.診断書の作成
4.外傷後のフォローアップ
5.帰宅後の注意プリント
1.手術の回避について
2.手術同意について
3.周術期管理について
1.診察前の情報収集
2.術前診察
①術前診察の前に
②本人確認と術前診察
③麻酔に関する同意取得
④麻酔管理
⑤術後管理
1.医療行為実施前にしておきたいこと
①自施設の外国人患者診療実績の把握
②自施設で活用できる通訳体制の整備について知る
③外国人患者のインフォームド・コンセント(IC)
2.合併症が発生したら
1.ひと昔前の外国人のイメージは“否”
2.日本にいる外国人を一括りに捉えない
3.近隣に住む定住外国人の協力者を探す
1.災害医療における外国人旅行者の扱い
2.病院での受け入れ
①準備
②受け入れと診療
3.トリアージでの問題点
①一次トリアージSTART法
②二次トリアージPAT法
③トリアージタッグ
4.文化の違いによる対応上の注意点
5.コミュニケーションボード(多言語情報シート)
の活用
6.災害時診療に関しての費用負担
7.転院搬送
8.帰宅困難者への対応
9.災害に対応する各機関の多言語への対応
10.訓練の提案
第Ⅴ章 緊急帰国搬送
1.日本人の帰国搬送について
①搬送理由
②搬送方法
③特徴
2.外国人の日本への緊急医療搬送について
①搬送理由
②特徴
③受け入れ時に必要な情報
1.帰国先医療機関調整
2.飛行機搭乗時に考慮すべき要素
3.飛行機に搭乗可能か判断するポイント
①一般旅客としての搭乗
②車いすや酸素などを利用したり、医療者
付き添いのうえで定期便に着座で搭乗
③ストレッチャー搬送
1.機材
2.適応
3.AAでできる治療
4.医療チーム編成
5.ミッションまでの流れとその限界
6.日本発AA
1.英文診療情報提供書
2.Medical Information Form(MEDIF)
3.搭乗許可証(意見書)
第Ⅵ章 薬を処方するときに知っておきたいこと
①宗教上の禁忌薬剤への対応
第Ⅶ章 便利帳
1 電子カルテとは
1.診療プロセスと病院情報システム
2.基幹系システムと部門系システム
3.病院情報システムで扱う情報の種類
1.電子カルテシステムの意義とその導入効果
2.電子カルテ普及に向けた課題
2 医療情報化の歴史
1.1960年代
2.1970年代
3.1980年代
4.1990年代
5.2000年代
6.2010年代
3 診療録電子化の歴史
1.診療録等の記載方法について
2.エックス線写真等の光磁気ディスク等への
保存について
3.診療録等の電子媒体による保存について
4.保健医療分野の情報化にむけての
グランドデザイン
5.診療録等の保存を行う場所について
6.民間事業者等が行う書面の保存等における
情報通信の技術の利用に関する法律
7.厚生労働省の所管する法令の規定に基づく
民間事業者等が行う書面の保存等における
情報通信の技術の利用に関する省令
8.医療情報システムの安全管理に関する
ガイドライン
9.IT新改革戦略
10.医療情報を受託管理する情報処理事業者向け
ガイドライン
11.ASP・SaaS事業者が医療情報を取り扱う際の
安全管理に関するガイドライン
12.医療情報システムの安全管理に関する
ガイドライン第4.1版
13.医療情報システムの安全管理に関する
ガイドライン第5版
4 電子カルテ利用の3条件
1.3条件とは
2.3条件の留意事項
3.3条件実施の自己責任
1.作成責任者の識別と認証
2.確定操作の記録
3.更新履歴の保存と管理
4.システムの管理
5.過失による虚偽入力、書き換え、消去、
混同の防止
1.情報の所在管理
2.見読化手段の管理
1.記録媒体の劣化による読み取り不能
(不完全な読み取り)
2.ウイルスや不適切なソフトウェアなどによる
情報の破壊、消去、混同
3.業務継続の計画不備による
媒体・機器・ソフトウェアの整合性不備
5 カルテ記載
1.基礎データ
2.プロブレムリスト
3.初期診療計画
4.経過記録
5.退院時要約
1.キーボード入力
2.ペンタブレット入力
3.音声入力
4.スキャナ取り込み
6 オーダリングシステム
1.薬剤名の確認
2.内服薬か外用薬の確認
3.用量の確認
4.用法の確認
5.コメントの確認
6.その他
1.薬剤名の確認
2.用量の確認
3.用法の確認
4.コメントの確認
1.撮影項目の確認
2.撮影部位・条件の確認
3.コメントの確認
4.予約の確認
1.検体検査
2.生理検査
1.療法の確認
2.リハビリテーションの目的
3.患者情報の確認
4.リハビリテーション実施計画書の確認
1.食種の確認
2.主食の形態・量の確認
3.副食の形態・量の確認
4.コメントの確認
1.処置名の確認
2.使用した薬剤や器材の種類の確認
3.使用した薬剤や器材の数量の確認
1.予約項目の確認
2.スケジュールの確認
3.コメントの確認
7 クリティカルパス
1.効率的であることの条件
2.情報共有のための条件
1.EBM的検討
2.ケア内容の論理的検討
3.ベンチマークによる検討
4.収集したバリアンスデータの分析
5.DPC診療情報分析システムを利用した
バリアンス分析
8 部門システム
1.調剤支援システム
2.薬剤管理指導支援システム
3.医薬品情報提供システム
4.薬品管理システム
5.薬物血中濃度測定(TDM)
1.放射線情報システム(RIS)
2.画像診断装置(モダリティ)
3.画像管理サーバ
4.画像情報管理システム(PACS)
5.画像参照システム
1.検体検査システム
2.生理検査システム
3.細菌検査システム
4.病理検査システム
5.輸血管理システム
9 情報セキュリティ
1.抑制機能
2.予防機能
3.防止機能
4.検知機能
5.回復機能
1.情報セキュリティ対策への要求事項
2.情報セキュリティ対策の種類
1.建物・設備対策
2.盗難などへの対策
3.災害対策
1.個人認証
2.ウイルス対策
3.コンピュータなどの破棄
4.暗号化
1.情報セキュリティ・ポリシー
2.情報セキュリティ組織体制
3.教育・訓練
4.情報セキュリティ関連法律
10 個人情報保護
1.個人情報取扱事業者
2.個人情報の定義
3.医療施設ごとに異なる個人情報保護の法律
4.医療・介護分野の個人情報保護ガイダンス
5.個人情報の利用目的の特定と通知
6.個人情報の利用目的による制限
7.個人情報の適正な取得と正確性の確保
8.個人情報の取得と安全管理措置
9.個人情報の第三者への提供
10.第三者への提供に関する記録
11.個人情報の開示・訂正など
12.匿名加工情報の取扱い
13.罰則
14.個人情報保護の適用の除外
15.個人情報を漏えいしたときの対応
1.次世代医療基盤法の目的
2.認定匿名加工医療情報作成事業者
3.匿名加工医療情報の流通
4.匿名加工の方法
5.医療画像の匿名加工