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ぬりえで学ぶヒトのからだ                
基礎医学
ぬりえで学ぶヒトのからだ

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ぬりえで学ぶヒトのからだ

[ 監 修 ] 佐藤 達夫
[ 編 著 ] 安田 康晴
[ 発行年 ] 2014年4月5日
[ 分 類 ] 解剖学 医学一般
[ 仕 様 ] A4判 本文126頁
[ 定 価 ] 2,200円(税込)
[ ISBN ] 978-4-907095-02-4
[ 主な内容 ]
●医療人として必要不可欠な人体の構造を楽しみながら学ぶ本。
●医療に携わる人が最初に学ばなければならない解剖学を、ぬりえという作業を通して複雑な人体の地理を一つひとつ理解しながら学ぶことをコンセプトに刊行。
●看護師や臨床工学士、臨床検査技師、理学療法士、救急救命士などを目指す人にとって必ず役立つ内容。


監修の序

 近い将来に医療に携わろうと志す学生にとって、人体解剖学の学習は避けて通ることができない。どんなに科学技術が進歩しても、また医療を取り巻く社会的環境が著しく変化しようとも、医学・医療の対象が人体であることは変わりがなく、解剖学が学習の基盤となることは言うまでもない。しかし複雑な人体の地理を理解することは容易ではない。もちろん実際に解剖体を観察して教科書を読むということを繰り返すのが最上の方法ではあるが、必ずしもその機会に恵まれるとは限らないし、学ぶべき科目と事項があまりにも多く、時間的余裕もあるまいと思う。
 そのようなとき、広島国際大学の安田康晴氏が本書の製作を企画された。非常に有意義な企画と考えて図版と解説の原稿を拝見すると、医療科学を初めて学ぶ者の教育担当者が、自分も学ぶ立場に立ち戻って学生を支援したいという気持ちが伝わってきた。私はその情熱に感じ入り、若干気づいた修正すべき事項について意見を具申して、監修の責を果たさせて頂いた。
 人体の複雑な形態を理解し、必要な用語を記憶することは難しいには違いないが、各人が保有している五感をできる限り活用することによりかなり容易化するに違いない。人体の白地図を眼で追いかけるだけでなく、彩色という手仕事を加えることにより、学習の実が大いにあがることを期待している。
 2014年3月吉日
              佐藤 達夫

序文

 医療に携わる人にとって、まず学ばなければならないのが、解剖です。解剖とは生物のからだの一部または全体を切開し、臓器や組織の形態、構造、相互の位置関係などを調べたり、病因や死因などを検索することをいい、古くは解体、腑分けともいわれていました。医学では、人体の構造を知ることを系統解剖といいます。
 人体の構造を理解するには、ご検体や動物の解剖など臓器組織の実物を触ることや映像、画像、イラストで学ぶなどさまざまな方法があります。しかし、最近では国家試験の合格に主眼がおかれ、試験問題など文字による解剖については理解できるものの、臓器の位置関係や大きさなどシェーマが描けない医療従事者が多く見受けられます。
 医療関係の学校に入って、最初にぶつかる難関の1つが解剖学ですが、人体の構造についてしっかり修得しないと、病気やケガなどの病態や症候、疾患についての理解が困難となります。
 本書は、看護師や臨床工学士、臨床検査師、理学療法士、救急救命士など、さまざまなメディカルスタッフが最初に知っておくべき人体の構造について、臓器や組織の位置や大きさについては色を塗りながら、その機能については解説で理解できるように作成しました。色を塗るという作業は単純ですが、その作業を通して人体の構造を楽しみながら理解できることをコンセプトとし、また、赤字と赤下敷きを使って名称や機能については繰り返し確認できるようにしました。本書で、医療人として必要不可欠な人体の構造を塗りながら、楽しみながら学び理解してほしいと思います。
 最後に、本書の刊行にあたり監修を頂いた東京有明医療大学学長 佐藤達夫先生には、大変お忙しい中ご指導賜わったことに深く感謝申し上げます。また、本書の出版に向けて努力頂いたぱーそん書房の皆様に感謝申し上げます。
 2014年3月吉日
              安田 康晴


目次


1. 骨格:全身(前面)
2. 骨格:全身(後面、側面)
3. 骨格:脊柱(側面)
4. 骨格:頸椎(第1、 2、 5、 7頸椎)
5. 骨格:第6胸椎、第2腰椎
6. 骨格:胸郭(前面)
7. 骨格:胸郭(背面)
8. 骨格:骨盤
9. 骨格:頭部(前面)
10. 骨格:頭部(側面)
11. 骨格:頭部(後面/上面)
12. 骨格:自由上肢骨/上腕骨
13. 骨格:自由上肢骨/橈骨・尺骨
14. 骨格:自由上肢骨/手指骨
15. 骨格:自由下肢骨/大【腿】骨
16. 骨格:自由下肢骨/膝蓋骨、脛骨・腓骨
17. 骨格:自由下肢骨/足趾骨
18. 頸部の筋
19. 胸部・腹部の筋
20. 背部の筋
21. 上肢の筋
22. 下肢の筋
23. 鼻腔・口腔・咽頭
24. 喉頭
25. 肺・肺胞(呼吸器)
26. 気管支(呼吸器)
27. 胃(消化器)
28. 膵臓(消化器)
29. 肝臓(消化器)
30. 胆【嚢】、脾臓(消化器)





31. 小腸(十二指腸、空腸、回腸)、大腸(結腸、盲腸、 直腸)(消化器)
32. 腎臓(泌尿器)
33. 尿路/腎動静脈
34. 男性生殖器(生殖器)
35. 女性生殖器(生殖器)
36. 体腔
37. 腹腔
38. 血液循環
39. 心臓(循環器)
40. 脳底動脈
41. 動脈(頭頸部)
42. 動脈(腹部)
43. 動脈(上肢・下肢)
44. 静脈(頭頸部)
45. 静脈(上大静脈と下大静脈)
46. 静脈(上肢・下肢)
47. 中枢神経系
48. 脳
49. 眼(感覚器)
50. 耳(感覚器)
51. 細胞
52. からだの区分
53. からだの主要部位
54. 主要な軸と断面に関する用語
55. からだの方向に関する用語
56. 体表線の用語
57. 基本動作の用語


作画……いけだあつこ

2024年10月 新刊追加